WRAPについて.1

こんにちは!
心の元気回復のためにWRAPを考察しているココロです。

このページはWRAPについて第一部としてまとめたページです。
実践編の第二部は 「回復目録Ⅱ」 にまとめています。

以前からWRAPについては考察したいと考えていました。第二部にて詳しく記述している自発性、主体性、宣言などのキーワードはアファメーションとも繋がるような気がしています。ひとまずこのページの私なりの結論的なポイントは以下の8点です。

  •                
  • 1. 自分自身のことを知る
  •                
  • 2. 自ら発信していく
  •                
  • 3. 自分の対処法を発見する
  •                
  • 4. 元気の理由を見つけていく
  •                
  • 5. 元気は回復への過程
  •                
  • 6. 好きなことに熱中する
  •                
  • 7. 特殊な才能を他者に活かす
  •                
  • 8. 幸せな人生への責任をもつ
  •                

です。
この考察でどなたかの心の元気回復に僅かながらでもお役に立てれば幸いです。

※ 本ページはプロモーションを
  含んでいます

WRAPとは

  •                
  • W ellness
  •                
  • R ecovery
  •                
  • A ction
  •                
  • P lan
  •                

頭文字をとってWRAP。
元気を回復するための活動や取り組みのことでメアリー・エレン・コープランド氏を中心に考案されました。

『メンタルヘルスのリカバリーとWRAP』 「Wrap WELLNESS RECOVERY ACTION PLAN Renewing Your Wellness Your Way」
https://mentalhealthrecovery.com/

こちらからWRAPの公式ウェブサイトにアクセスできます。

日本ではWRAP研究会が 「Wellness Recovery Action Plan」 を 「元気回復行動プラン」 と翻訳しました。

  •                
  • Wellness
  • 良好な健康状態
  • 生きがいのある人生
  • 豊かな人生
  • 心身共の充実
  •                
  • Recovery
  • 取り戻すこと
  • 病気などからの回復
  • リカバリー
  •                
  • Action
  • 活動、働き、実行、行為、行い、
  • ふるまい、機能、作用、戦闘
  •                
  • Plan
  • 計画、案、プラン
  •                

recover と cover

research と search

refill と fill

discover と cover

disappear と appear

disease と ease

「di」 はラテン語の意味で 「2」 を示すそうです。 「re」 の意味は調べきれていないのですがおそらく 「再び」 というようなニュアンスでしょう。 「di」 と対照的なニュアンスを含んでいそうなのでもしかしたら1への回帰を意味する 「1」 かもしれないなぁ、なんて考えてたりします。

Wellnessについて

ウエルネス (Wellness) とは、世界保健機関 (WHO) が国際的に提示した、 「健康」 の定義をより踏み込んで、そして広範囲な視点から見た健康観を意味する。 1961年に、アメリカの医学者、ハルバート・ダンによって提唱され、ウエルネスの用語が作られた。 より平易な言葉で言うならば、生活科学として、運動を適宜日常生活に取り入れながら、健康的に日々の暮らしを送ろうと言う主旨で提唱された概念である。

(中略)

近年のウェルネスの定義には2015年にグローバルウェルネスインスティチュート (Global wellness Institute:GWI)が提唱する 「身体的、精神的、そして社会的に健康で安心な状態」 がある。日本では琉球大学の荒川雅志教授が 「身体の健康、精神の健康、環境の健康、社会的健康を基盤にして輝く人生(QOL)をデザインしていく、自己実現」 として、健康は基盤でありウェルネスは生き方という新しいウェルネスの定義を提唱している。[2]

ウェルネスとヘルス(健康)の違い ウェルネスとは、 「元気」 や 「爽快」 を意味する英語 「well」 から成り、 「病気」 を意味する 「illness」 と対照的な言葉である。それでは病気ではない状態をウェルネスかといえば、ヘルス(健康)と表現してきたのが一般的である。

ウェルネスとは、病気ではない状態であるヘルス(健康)を 「基盤」 として、その基盤をもとに豊かな人生、輝く人生を実現することが 「ゴール」 である。何かに没頭している、熱中している、生き甲斐を見つけているなど、目指す過程も活き活きと輝いていればウェルネスであることが新しいウェルネス観として提唱されている[3]。

出典1:https://www.sandrodelprete.com/home.php/home/

illness →
漠然とした健康状態の悪さを表すもので病気の軽度また重度や、その期間の長短は問題視しない。

disease →
(病名としての)病気。
医師の診断による病名のはっきりした病気のことをいう。

昨今では精神疾患を発症される方が増え100人に1人はなんらかの精神の課題を持っておられるそうです。

このWRAPの根底には社会的入院を与儀なくされ、それに関係する立場の力関係などで彼らの主体性と自己価値が剥奪されてきたことによって退院ができない、または入退院を繰り返してしまうという問題を根本から見直そう、ということを重要課題としています。

自らの人生の主導権を握り充実した地域生活を送ること、生きがいをもって生きること、何かに没頭でき、自身の才能を他者に活かして貢献できること、すなわち広義の意味でリカバリーです。

例えば患者と医師、生徒と教師、部下と上司、子供と親。 誤解を恐れずに述べるとすれば、立場によって生じる力の関係からどうしても自ら自分の自己価値を剥奪していく方向に進んでしまいそうになることがあると思います。 もしかしたら周りからの影響で 「自分には価値がない」 と思い込んでしまって主体性そのものを放棄してしまうこともあるかもしれません。 或いは 「自分には価値がない と思い込まされる」 可能性だってあります。 心理操作や催眠などについて調べれば文献がいくつも出てくるぐらいですから。

誰も1人では生きていけません。 そんな環境下でも当事者(立場の弱い人)が自らの人生のエキスパートとして自分自身の知恵や工夫などを通して健やかさ――生き生きとした人生――を保っていく方法への方向転換は決してマイナスにはならないでしょう。

私は世界で唯一自分自身のことを理解できるのは自分だけだと考えています。 過去の傷も涙もその理由も100%知っているのは自分だけ。 であるからこそ、自分自身こそ無二の親友であると思います。

このWRAPの要素は何も精神疾患を持つ方だけではなく、そうでない方に対しての心の元気回復において有効だと推測しています。

WRAPとはメアリー・エレン・コープランド氏を中心に精神障害のある人たちによって考えられたリカバリー(心身の衰弱状態からの元気回復)のためのツールです。メアリー・エレン・コープランド氏のお母さまは重篤なうつ病だったそうです。 また、コープランド氏自身も双極性障害と診断されて重く辛い症状を抱えていました。

そんな中でもどうにかコントロールをしていこうとしたその努力の過程と、お母さまの回復過程から多くのことを学び、重い精神障害を抱えながらも回復して元気に生活している多くの人が、

「どのように回復したのか?」

「どうやってそれを継続しているのか?」

を調べました。
例え病気を患っていても元気に回復し、充実した人生を歩んでいる人達もいる。 その方々の回復への過程の中に共通点を見出しました。その情報を基に作られたのがWRAPです。

彼女が行ってきた調査と情報は精神的な困難を経験する人達も元気になることができ、 簡単で安全な取り組み方で前向きに生きていくために役に立つ方法がいくつもあるという理解と信念の基に成り立っています。 俗にいうところの専門家は時として幻聴や幻覚、強い不安感、深い抑うつなどを経験されてきた人達は決して治ることはなく、寛解に留まり一生それと付き合っていかなければならないと思っていることがあるそうです。

「あきらめたらそこで試合終了だよ」

まじめな話、果たしてこの名言はどちらの立場の人に本当は必要なのでしょうか。 コープランド氏の信念は違います。 決してそのようなことはないと信じてWRAPというツールを作り上げてきています。

WRAPの目的

既存の価値を覆すことによって精神的な困難を抱える人も (そうでない人であっても)希望を持ち、自分自身の主導権を握り、 行動プランを立てて元気になって自分の人生や夢やゴールへ向けて 「努力することができる」 ようになるため。

ということの普遍化が目的です。

WRAPはそれぞれの人達が自分自身の心身の状態を把握し、自分に合った対処法を発見していく過程に重点を置きます。

辛い症状を軽減したり予防に取り組む日々の中での何気ない実践方法や、対処方法の情報交換をしたりアイデアを出し合ったりして自分が元気に回復していくための行動プランを整理していく、というシンプルなものです。

当然1人よりも同じような苦しみを分かち合える人達や専門的にサポートをしてくださる方々の存在がより効果を高めると思います。 これは認知行動療法(CBT)の本質とも深い関係はあるのではないかと推測しています。しかしCBT、SSTも含めてこれらの教育的な、また訓練的な要素の強い手法とは違ってサポートを行う人に求められるのは、

「相手を人として尊重する姿勢」

「自分自身の回復と成長の過程(経験)を参加者と分かち合い繋がりを持てること」

主にこの2点だと言われています。 例えば医師、先生、両親、上司、友達、どんな立場の人であっても悩みを打ち明けると 「あー、わかる実は私もね…」 と同じような経験から回復や開展された方の言葉ってなんとなく安心できませんか?自分の抱える問題と似ていれば似ているほど、どこか安心感もあって信頼できる情報だと感じることができると思います。

WARAPは精神的な困難を抱えた人達も健康であり続けるための知恵や工夫を情報として記録し、共通点を見出し、普遍的に活用させる self help tool です。 普遍的に活用できると言うことは、多くの人にとっても活用できるのではないでしょうか。

次にリカバリーについてまとめます。

リカバリーの定義

リカバリーというキーワードは精神保健の分野で広く使われるようになったものの、特に明確な定義はなく 「そもそもリカバリーとはどういったものなのか?」 は曖昧だと指摘されています。ただ、実際にリカバリーを経験した方たちの体験談や情報を通してその意味を理解しようとする時、核 (コア) とも言えるいくつかの共通因子を考えることで全体を包括する要素が見えてきたそうです。

  •                
  • リカバリーは到達点ではなく プロセスとその過程であること
  •                
  • 1人1人、各個人の
    個別なものであること
  •                
  • 失った希望を取り戻すこと
  •                
  • 自らの生き方や健康に対して 責任をもつこと
  •                
  • 人生の主導権を取り戻すこと
  •                
  • 病気を通して自己定義しない
  •                
  • 新しい価値を見出すこと
  •                
  • 自分の価値を認め知ること
  •                
  • 人生の意味を見つけること
  •                

などです。
「自発的」 「主体的」 という点が主な要素だと言えそうです。

リカバリーは 「病気の治癒」 ではなく、病を患う前の状態に戻ることを指してはいません。 ストレス・病気・精神疾患などによって生じた(経験した)困難を乗り越えていく過程で獲得した新しい能力や成長を含むものだとされています。

ある研究の領域では、

・ Ridway

・ Jacobson

・ Noordsy

・ Corrigan

・ Ralph

・ Young

らの研究によってリカバリーの概念を整理し、定義していこうとする試みが行われています。

当事者の方々の情報を基に先の研究者たちによってリカバリーについて統合的に分析した結果、下の9つのポイントを共通要素として挙げています。

  •                
  • 1. 他者からの支え
  •                
  • 2. 希望と決意の再生
  •                
  • 3. 受容と自己の再定義
  •                
  • 4. 有意義な活動への参加
  •                
  • 5. 社会的役割の拡大
  •                
  • 6. 病状の管理
  •                
  • 7. 制御と責任を取り戻す
  •                
  • 8. スティグマを乗り越える
  •                
  • 9. 市民権を行使する
  •                

1. 他者からの支え

例えば仮に精神疾患を抱えていないとしても、時に人は自分で自分のことを信じることができなくなる時もあると思います。 そんな時に自分のことを支えてくれて自分のことを価値ある人間だと感じさせてくれるサポーター(支えになってくれる存在)がリカバリーにとって必要不可欠です。

本当は価値のある存在なのに一時的なクライシス状態(主にメンタル面での重大な危機)から自分を見失ってしまい、リカバリーが困難な状態にならないためにも他者の存在は重要です。さらにリカバリーを体験した人(この意味では先人にあたる人)の回復に至った方法や情報などに基づいて、

「現時点でどんな希望や期待を抱くことができるのか?」

「では何に取り組めばよいのか?」

などについての手がかりを与えてくれることもあります。

2. 希望と決意の再生

前項の他者の支えという基礎の上に希望が芽生え、情動面で芽生えた希望はリカバリーへの希求と回復していこうとする決意へと変わっていきます。

まず寄り添ってくれる他者の存在があること。どんな時にでも価値を見出してくれること。そしてメンタル面において同じような危機から回復を成し遂げた方々の経験に基づいた情報は、当事者の方にとって大きな支えとなって失いかけた希望と決意は再生される方向へ進みます。

3. 受容と自己の再定義

病(ストレスetc)を自分の全てとして捉えるのではなく 、「自分という存在の一部」 として受け入れてリカバリーへと進んでいく。これは病などの枠を超えた人として肯定的な自己像を取り戻すことになります。そうしてリカバリーの過程で自分の状態や、時に直面する困難を理解し受け入れていきます。

病(ストレスetc)という一部分を包括する今の自分にできること ――自分の限界――と、そのような状態でも今の自分にできること の可能性を理解していくことで、困難な症状や状況にあっても自分に合う効果的な対処法や成長の道筋を見出すことができます。

4. 有意義な活動への参加

他者の支えからサポートを感じて希望をもち、リカバリーをしていこうと決意した先に必要となるものは有意義で満足感が得ることのできる活動でしょう。 仮に病を自分の一部としていても、特殊な才能で他者に貢献することができたり時間を忘れるほど打ち込めることができると 「元気の回復」 に大きな影響を与えます。

がんばりすぎて疲れてしまってはいけませんけど、元気がなくて落ち込んでしまっている時でも自分の好きなことに熱中できたり、気づいたら夜が明けていたほど集中できたりした時などは 「元気」 になったりしませんか?

5. 社会的役割の拡大

特殊な才能や好きなこと得意なことで他者へと貢献ができ、その活動が社会的な役割を獲得していくという連鎖的な社会貢献へと繋がっていきます。

もし仮に再び自分を信じることができなくなりそうな時があったとしても、活動や社会貢献によって繋がった人達から 「自分の価値」 について純粋な応えをくれると思います。

「貢献してくれてるよ」

「助かっているよ」

といったような労いの言葉や感謝の言葉をかけてくれることもあると思います。 そうすると 「自分で自分のこと全く信じることができない」 という危機的な状態には陥りにくくなります。

6. 病状の管理

リカバリーに積極的に取り組む上で必要不可欠なことは、自分の困難な症状を自身で認識してそれを管理して活動の自由その幅を広げることです。その方法などは各個人で様々です。

肝要なことは 「主体性」 で、リカバリーとは当事者が治療やサービス、薬、対処方法などを能動的に利用することであって、サービスを受動的に施されることや他者の努力の恩恵にあずかることとは目的そのものが違ってきてしまいます。周りから主体性を剥奪されることなく自分自身でも自分を保っていく姿勢はよりリカバリーを促進させることになります。

7. 制御と責任を取り戻す

当事者は自分を認識する際に 「精神疾患者」 また 「病者」 という存在認識から、自己の責任において 「リカバリーをしている人」 という存在認識へと変容を遂げる必要があります。

治るのは患者自身の選択も必要だと思います。そしてその選択のサポートをする仕事も医師の役目の1つではないでしょうか。 自然治癒力の意味において医師だけで病気を治す…とは言い切れないのかもしれません。

診断を意味する 「diagnosis」 を基語まで分解して考えると、 「di」 は 「2」 というラテン語から、 「agnos」 は 「わからない」 という意味のギリシャ語から構成されているそうです。

「2人のわからない人」

1人は患者。もう1人は医師。
わからない者同士の2人。 ということは主体性の意味においても診断・問診の際に患者自身が

「リカバリーへ向けて」

「治癒の方向へ」

正しい情報を医師に伝えること は積極的なリカバリーに繋がるでしょうし、自身の病状を正しく管理してそれを正確な情報として医師に伝えていくと、コントロールと責任を取り戻すという目的に繋がると言えそうです。

ただ、様々な機会や意味のある選択肢がそもそもないことには当事者の方が自分自身の人生のコントロールと責任を取り戻して自己効力感を得ることは難しいので、活動の自由と幅を広げる取り組みと周りのサポートは必要となります。

8. スティグマを乗り越える

スティグマとはイエスが磔刑となった際についた傷のことで聖痕を示し、語源としてギリシャ語で肉体上の徴(しるし)を意味します。

ギリシャ人が差別対象となる奴隷や犯罪者の身体に烙印(stigma)を押したことに由来し、個人のもつある属性(ここでは精神疾患等)によって、いわれのない差別や偏見の対象となることです。 「レッテル」 の本質部分も同じだと言えます。

今でこそ精神疾患の方への偏見なども薄れてきたように感じてはいるものの、ひと昔前は有効な薬もなく 「ロボトミー手術」 の敢行や 「監禁して地下に閉じ込める」 という手段も用いられたそうです。生き地獄でしたでしょうね…。

偏見、差別、固定概念、レッテル、スティグマ、これらの社会的な 「烙印」 はリカバリーに対する最も大きな障壁の1つだと言われています。 外在化した社会的スティグマは時間をかけて当事者に浸透していき、社会から植え付けられた精神的な障碍に対してネガティブな自己イメージを内在化することで 「精神疾患者」 というアイデンティティを受け入れてしまうことが多々あるそうです。 リカバリーのために最大の力を以って挑むべきは広義の意味において社会的スティグマなのかもしれません。

9. 市民権を行使する

リカバリーはその地域での暮らしを取り戻すことだけではなく、働いて税金を納めることや選挙に投票すること、またボランティア活動などに参加することで市民としての責任を果たすことも含まれます。しかし残念ながらそのような表題を掲げてあったとしてもこうした活動への参加を拒む社会的な障壁も存在するので、リカバリーには活動的な推進力とは反対に擁護、代弁、表明などといった抑制力も必要となります。

普遍的にあるリカバリー

誰しも愛する人を失うことや失業、病気、仕事や対人関係のストレスを経験すると思います。 そうした困難な状況などから回復していくという過程は誰もが向き合っていくもので、であるからこそリカバリーに必要不可欠な事柄や要素は全ての人の心の元気の回復や豊かな生活を送っていくために有効なものだと考えます。

You and me too preciousness

残念ながらWRAPのファシリテーターやサービス提供者の一部の人はリカバリーは精神疾患を抱える人だけの問題であり、自分には無縁のものだと考えている人がいるそうです。 自分は成長することも変わることも必要がないと考えているため、提供者と当事者の関係において 「われ・かれ」 → 「私は私・貴方は貴方」 という隔たりが生じていることは看過できない問題でしょう。

先にもあるようにリカバリーは程度やレベルの差はあれど普遍的にどんな人にとっても必要なことで、その過程を認識せずとも行っています。 例えば仕事のストレスなどを趣味で発散する、好きなテレビを見る、飲み会に行く、カラオケに行く、お茶会で話し合う、などです。 ストレスが深刻なレベルに達すると親身に相談に乗ってくれる友人に話しを聴いてもらったり、医療・行政、物理的なサポートを提供してくれるサービスなどと連絡をとることでしょう。

このように 「自分には無縁である」 という認識は幻想に近いとも言え、必死にリカバリーに取り組もうとする人を抑圧してしまいがちです。 逆にサービス提供者が自分自身の傷ついた経験や自分の弱さと向き合って自分にもリカバリーは必要だと理解するとき、サービス提供者と利用者は同じ(心の)世界を共有し、リカバリーという過程の道を一緒に歩む1人の人間として対等な存在になれるのではないでしょうか。

せっかく隣に居てくれているのに 「無縁だから」 と二人三脚の相手が鉄の塊だと辛いだけです。医師と患者、サービス提供者と利用者、教師と生徒、親と子、1人と1人。 「2人のわからない人」 なのですから。

医療の現場で見られる躍動的なリハビリテーションの環境とは、サービス提供者も自分自身の成長やリカバリーに生き生きと取り組んでいる環境だそうです。 このことが意味する要素には

「お互いに心の元気を取り戻していく」

という点であらゆる対人関係に普遍的に当てはめることができて、お互いに成長しあえるということ ――正にWin-Win―― の状態だと言えるのではないでしょうか。

この章の最後に

「分離は病気を生み出し、結合は安楽を生み出す。」

今も昔も心から離れない大好きな著書 「The Reconnection リコネクション 人を癒し、自分を癒す」 (エリック・パール著)という本の一節です。 好きな人に逢うだけで元気になれたり、好きなことに熱中するだけで元気になれたり。

落ち込んでいてモヤモヤしている感情(心)がある時はきっと何かと分離されている状態。 だけど好きな人や好きなことに出逢う(繋がる)ことで嬉しくなる感情(心)を自分で認識できる時、その対象が例え物質的なものでも有機的なものでも 「なにか不思議な力」 と繋がれるような気がします。

星と星とを線で結んで星座を描くように。 私たちは何と繋がっているのでしょうか。 心の元気に必要なものはもしかしたら 「寄り添う心で繋がって2つのわからない心を解くこと」 なのかもしれないな、と思います。

WRAPについて第一部としてまとめてみました。 実践方法などについては第二部の 「回復目録Ⅱ」 でお伝えさせていただきたいと思います。

今よりもっと心が元気になりますように

とあるココロの回復目録Ⅰでした

参考・参照:
社会福祉法人 巣立ち会
平成20年度
障害者保健福祉推進事業
障害者自立支援
調査研究プロジェクト